「若い時の苦労した時代のことを教えてください。」
川井院長「20歳くらいだったかな。ぎっくり腰の往診を頼まれて、学校で教わった通りに治療した。
でも全然効果がない。
それ以来、自分の技術のなさを身に染みて感じ、ありとあらゆる人に聞いて回った。
何十人もの優秀な人に聞いて回ったが、これと言う答えは返ってこない。
急性腰痛(ぎっくり腰)これという治療法は確立されていないんだな。
これは自分で感じて考えて習得する以外ない。
それが今でも、本を読んで勉強するのではなく、臨床をしながら勉強するとすれば、仏教・宇宙、全然違う角度から人間の体を見つめてきた。
若い鍼灸師に『治せなければ生きていけないそういう思いなんだよ。』と言ってもわからない。
むち打ち症はどう治すんですか?
本を読んだり、大先生に若い時に食い下がって聞いた。
しかしこれと言う答えはなかった。
何しろ必死に考えて、積み重ねて、自分から治療法を編み出すしかなかった。
そんな生き方考え方が日常になり、これはどうなっているんだろう?そんなことばかり考えるようになった。そうするとひらめきというものが出てくるものだ。
『治さなければ生きていけない』なんて言うことをいってもわかる人にはわかるが、わからない人にはわからない。
その道で苦労して自分で捕まえることだ。
私は、いろんな治療法を確立して、鍼プラクティックと言う名前で今、秘伝DVDを世の中に出している。
しかし、技術を教えると言うのは難しい。
アンテナを高くして、どうにかそういう技術を身に付けたい!と言う深い志がない人にはなかなか通じないものだ。」
