若い世代の鍼師に向けて
子供の頃、大工の棟梁が、私(院長)の家に立ち寄って酒屋を営んでいた父親に「大将、町の鍼医に行ってくるよ!腕が痛くてね。」
そんなこと思い出しながら、鍼医と言う尊敬の念の言葉。
私が鍼師になるきっかけとなった。
20代、鳴かず飛ばず。これで鍼専門で生きていけるのかなぁ。
31歳、鍼専門院をひらいた。
「今日指圧をやってくれない?」と言う患者さんからの電話。
「鍼専門院になったんですよ。」と丁重に断る。
その週はなんと患者さんゼロ。
しかし街にビラを配り、3人の患者さんが腰の椎間板ヘルニア、首の椎間板ヘルニアで訪れた。
これと言う治療法を持っていない私はまた次の週からゼロ更新。
1ヵ月近く悩みに悩み続けた。しかし前向きな気持ちは変わらなかった。
天はそんな私に手を差し伸べてくれた。
そして奇跡とも言うべき治療法が出来上がった。
あきらめず、考えて前進することが後に良い縁と良い運をもたらしてくれた。
それからも考えて感じて燃焼し続けた。
治った人からの紹介、紹介で35歳から軌道に乗った。
今も蒸気機関車のように煙を上げて力強く最終駅まで走り続けている。

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