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平成23年7月24日産経新聞掲載
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110724/bks11072407360012-n1.htm 鍼師 川井健童 人間修理屋 岡田幸夫著、川井健童監修 評・加藤良三(日本プロ野球組織コミッショナー) 卓越した「気の通い」 「鍼師 川井健童」の患者となってから20年以上になる。 その間2度、文字通りの急場を救われた。 1回目は1999年、2度目は2006年、何れも海外出張の前々夜、ヘルニアの激痛に襲われ、殆ど動けなくなった時、出発前日1日の治療で翌日飛び発つことを得た。 体調が崩れた時に「修理」してもらって、酒が再び旨くなったという経験は枚挙に暇ない。 「修理」に取り組む時の川井師は怖い程の真剣勝負である。 彼を「プロ中のプロ」というと、陳腐に聞こえるだろう。 しかし、語源を辿ってみると、「プロフェッション」の「プロ」は「前に向かって」の意味、「フェッション」は「寺院、山門」を指す。 即ち、「プロフェッショナル」とは、「山門に入って修行する者」「道を極める者」の意味である。 一方、「アマ」であるが、「アマチュア」の語源は「おばあちゃん」「大伯母さん」。ここから発して、何かに対する「愛情」「愛着」を意味するようになった。 現在の「プロ」「アマ」の区別と違う。少なくともこの2つは対立概念ではない。 川井師は「人間修理」が好きで、類い稀な集中力を以て、道を極めるプロである。外には出さないが、彼の刻苦心は日夜休むことを知らない。 その結果、彼の治療に対するアプローチは何年か毎に微妙に変化を遂げて行く。 川井師のユニークなところは、その卓越した「コミュニケーション」能力である。 スピーチ、芝居、落語、何であっても客席との「気の通い」があって盛り上がる。 そして、それが出来る人が「名人」「上手」なのである。 本著はそうした川井師の本領を正確、克明に、筆力を以て描き出す。 実際、日本にはこういう稀有の「活力」があったのだ。 PR |
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