20歳の時『指圧白鳳堂』を経営していた私のところに、同級生10数名が1日置きに手伝いに来てくれていた。
ちょうどその頃、経絡治療花盛りの頃、脈をとっては知熱灸、鍼は散鍼。鍼も本当に浅い治療が多かった。その手伝ってくれた仲間がその当時、1番とされていた経絡治療家の所に無給で弟子入りしていた。その同級生に「何が勉強になってる?」
「知熱灸の形がうるさいんだよ。毎日、知熱灸ばっかり作らされてる。」
「治療は見せてくれないの??」
「カーテンで仕切られていて絶対に見せない。時々治療の時に肩の付近を見たら、鍼のあとじゃなくて爪の跡があって…。」
そんな話を当院でしていたらスタッフが「なぜ見せないんんでしょうか?」
川井院長「見せるものがないからだよ。」
昔は技術を教えなかった。技術は盗むもの。体質も変わるのだから、時代とともに治療も変化するものだ。あの時代鍼を刺したら動くな。当院の院長、鍼を刺したら動け。それは鍼の材質が変わったから出来る技。
鍼を刺して動かすということは、例えば股関節の手術をしたくない、膝の手術したくない、そんな人のために考え出したものだ。骨や関節の中にも血管が通っている。血の流れが悪くなると老化が早まる。ほとんどの人はただの老化現象、手術する必要ない。
そんな思いで自律神経は全て頚椎。頚椎捻挫で自律神経の状態が悪くなっている。頚椎を治さないと脈をとって気のバランスをとってもダメ。
時代と共に体は変化している。
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