患者としてきた鍼灸師の質問
「院長はいつもイメージして、自然とソコに手が引っ張られるといいますが」
『鍼治療の原点は患者さんと一体となる。脈を診てても思い込んじゃダメ。私が鍼灸の学生だった頃。日本を代表する脈診の先生、「あなたは肝実。滅多にこの肝実の脈は居ないよ」と生徒30人が代わるがわる私の脈を診て、「んん!これが肝実か!」
みんなに脈を診てもらいながら、なんと一人くらい「よくわからない」「この人少し昨日のみ過ぎてたり体が疲れてて、ちょっと肝の脈が実しているだけじゃない?」と言ってくれる人を待っていたが誰も居なかった。
それから私(院長)は「駅の階段の昇り降りをすると膝の内側が痛いんです」「大股に歩くと股関節が痛いんです」「頭が痛くって吐き気がするんです」あぁそういえば私も若いころ目が弱くて、字を読みすぎて頭痛するは吐き気がしたことがあったなぁ。そんな経験が今のイメージができる治療になっている。
何しろ問診をしっかりして患者と一体になることです。思い込まないことです。大事なのは問診です。私はしつこいくらい同じことを聞きます、それを何十年も続けています。脈だけではダメです。腹診だけでもダメです。望診だけでもダメです。問診をしっかりすると、いいイメージが出来て、人を治せる本物の治療家になれますよ」

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