年末最後の患者さん。
「腰を掛けて足を上げると腰が痛いんです」
年末になると腰の痛い患者さんが多い。何しろ日頃やっていない大掃除、お片付け。いつもやっていたらそんなことはないが、急にいつも使っていないところを使うと腰痛が起きる。院長の鍼治療はいつもイメージ。
『どんな格好をすると痛いの?大掃除で特にどんなことをしてたの?重いものを持って歩いたり色々してたの?』
「特に腰を掛けてて膝をおなかに着ける動作が痛いんです。昨日も整体に行ってきたんですけど、このままだとお正月がたいへんだなぁと思ってきました。」
院長はイメージすると手がすぐソコに行く。だからすぐ治る。どんな人でも院長は2,3分何か目をつぶって集中している様子。決まるとすぐ「はいうつ伏せになってー」またも腰と違う。大腿四頭筋のポイントに窮屈そうに手をまわして鍼を右、左1本ずつ。
「はい、そのまま起き上がってーベッドに手をついてー」そして鍼はすぐ抜く。「どう?痛みはとれた?」いつもこんな感じで患者さんはうなずきながら笑い顔。年末の忙しい時、各ベッドを回りながらこんなイメージ療法で次から次へと院長は治している。こんな風にお風呂掃除をしたり窓を拭いたり、何しろ床を一生懸命拭いたんです、そのイメージがドンと入るんでしょう。やはり、何十年も積み重ねないとこの治療法はなかなか難しい。おまけにソコに、悪いところに手が引っ張られるという。

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