子供のころから鍼の先生になろうと思ってたんですか?という質問が患者さんから院長に。
『そういえば、家は酒屋をやっているんですけど、大工の棟梁が「いやぁちょっと腕が痛くて」とうちの父親と「町の鍼医にこれから行くんですよ」と話していて、鍼医って何かな?鍼のお医者さんかぁ。色んなお仕事があるんだなぁと子供の頃に感じ、俺はこの仕事には絶対ならないだろうなと思っていた。そんな野球選手を目指していた私は、目を悪くしたことをきっかけに絶対ならないと思った仕事を、今は55年もやっている。そういえば、ハワイに行ったり香港に行ったり海外旅行はある程度若いころしてたけど、パリには絶対縁がないなぁと思っていた私が60手前、凄い芸術家の誘いでパリに鍼と芸術のコラボレーション。なんと不思議なこともあるもんだ。今も毎日、仕事が終わって帰るとなんで私は鍼師をやっているのか、今でも不思議。やっぱし、鍼師として生かされているんだなぁっていう感じだし、人間は縁だね。思ってもみないような人生を送るもんだなとつくづく感じていますよ」

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