治療に来た鍼灸師の質問
「院長にとって鍼術とはなんですか?」
『この質問が多いんだよね。技術の前に人情、人間性だね。縁があってたくさん鍼灸院があるなか来られる患者さん。どんな病気に対しても“人を治す”っていうのは思い入れの強さだね。
50数年やってきて何度も同じ質問を受けるんだけど、昨日来た患者さん、
「胃が痛くて、そして右腕が院長が言う椎間板ヘルニアの影響で痛いんです」
「何そんなにストレスがあるの?」
「コロナウイルスのおかげで私の商売も暇で…」
長く生きているといろんなことがある!私は鍼治療で奇跡的に生き抜いて来た。鍼灸の学校は潰れ、鍼専科は有名な学校でも定員割れ。そんな中で、”この患者さんを3人治せないと生きていけない!“という目標を掲げクリアしている。
クリアすると、また難しいとてつもない患者さんが来る。それをまたクリアして、自分自身も病気しないで生き抜いて来ている。生きるということは大変なことだ。職業として鍼治療で生きていくということは並大抵ではない。
だからこそ、患者さんに対して治す!という思い入れをもっともっと強く持つということが大切じゃないでしょうか?』
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