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【2025/07/15 06:46 】 |
本の中の人生
駅のホームを歩いていて滑って転んで、首が動かなくなり手が痺れているという有名大学の教授。色んな病院に行ったのだが頚椎には異常はないという。だが首は動かない手は痺れている。そんな患者さんに対して院長は
『これは頚椎の4番5番の軽い老化現象による捻挫ですね』
患者さん「病院では異常なしと言われましたよ、なんでそういう風にハッキリ分かるんですか?MRIも撮ったのに」
『私は50数年触診のみで判断してきたので、ほんの1ミリのズレも手先で感知出来るんですよ。』
「きちんと論理的に説明してもらわないと、首に鍼をただ刺されるのでは納得出来ません。そしてどこに鍼を打つんですか?」
『鍼を打つところまであなたに説明してから打つんですか?手で触ってみて、自然に手が悪いポイントに行く習性がついているんですよ、私は。だから一々ここが悪いからここに打ちます、などと説明しながら打つことは出来ません。』
そうするとこの患者さん
「それでは納得出来ないんです。」
『鍼治療っていうものは感性の仕事なのでここのツボに鍼を打ちます、などと一々言って打つ患者さんは居ないのですよ。』
「でも私は論理的に説明できない治療は出来ないのです。感性などというものは私にとってよく理解出来ません。」
『あなたの紹介者の方も病院で頚椎には異常が無いと言われて、私院長が20回近くの治療で、痺れも痛みも無く、首も動くようになってその方もあなたと同じように立派な大学の教授。でも一切を私に任せてくれましたよ。特に東洋医学の医療というものは全て説明を出来るものではありません。だからこそ信頼関係で納得して素直に治療を受けているんですよ。』
「でも私はA君とは違います」
『それでは治療は出来ませんね。なにしろ私の鍼治療は長年の感性で人を治して居ます。人を治すっていうことは全て論理的に説明出来るものではありません。もしあなたが納得出来ないなら、今日はこのままお帰りください。』

この間来た鍼師の患者さん。
「素問(医学古書)のこれこれについてお聞きしたいんですけど。」
『私は学者じゃありませんので、そういうところは研究会に行って専門の先生に聞かれたらいかがですか?ここはどこに行っても治らない人を治すところなのです。難しい本を引っ張り出して来て、これを説明してくださいという場所ではないのです。

耳鼻咽喉科に行ったんですが、中耳炎だねと言われて「先生、中耳炎が治ったら耳が聞こえるようになるんでしょうか?」という86歳の女性。
先生に中耳炎はこうこうこういう原因でこうなって、あなたの場合、鼓膜と何々の部分が老化現象を起こして〜とすごいきちんとして説明を受けたんですが忘れました。でも治らないという説明なのです。」ビタミン12これを飲んで様子見てと言われ、その後その患者さんは当院へ。
「こっちの耳は中耳炎が起きてから聞こえなくなったんだね?しっかり中耳炎を治したら20回くらいで聴力はまだ回復するよ』
院長はなんの説明もありません。そして患者さんも何も聞こうとしません。そんな関係の中でこの患者さん、聞こえるようになってもう2年。きちんとした説明よりも信頼関係。そして積み重なった技術というのは説明しようが無いのです手が悪いところに行くのです。悪いところがイメージ出来るのです。医学に限らず、全て説明出来るということはなかなかありません。

スタッフ
鍼灸師にも居るんです。理屈ばっかり言って患者さんを大勢診ないで研究会ばかり行って本を読んで自己満足。こんな用語は知らないだろう、あははは、と馬鹿にした笑い方をして患者さんを治せない
こんな人って意外と世の中に多いですよね。
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