鍼灸師のTさん「最近、鍼灸学校が生徒が集まらなくて閉校するところが増えたり、今現在の鍼灸学校も鍼灸専科が少なくなったりしている傾向についてどう思われますか?」
『つまり、鍼灸師になりたいという人が少なくなくなったのが原因でしょ』
Tさん「ではどうして前は予備校まであってすごく鍼師になりたいという人がたくさん居たんですが、どういうことだと思われますか?」
『現在やっている鍼灸院の経営状況が悪いし、将来に夢が持てなくなったんじゃないかな?それとみんな鍼の学校に入れば、しっかりした技術が身についてすぐ開業できると思っていたんじゃないかな?現実は鍼灸学校は国家資格を取得するための学校にすぎない。
ある鍼灸学校の学生が私(院長)に「私この間風邪をひいて、沈んだ脈がなかなか浮いてこなくて」と唖然とするようなことを聞いた時、まだ修行もしてないのに頭でっかちになっているんだなぁって。こういう人たちがこのままいくと、鍼治療で飯を食っていくことは出来ないな。
何しろこの道で生きるには、臨床で色んな患者さんを選りすぐらないで、「私は婦人科専門でいきたい」「私は痛みの患者は診たくない」「五臓六腑の調整をはかって脈を整える治療で生きていきたい」訳のわからない人たちが増えてきた。
何しろ患者さんは、病院行っても色んなところに行っても治らない人が最終的に鍼灸院に来る。なぜならば、国民の4%しか鍼を受けていないという現実。だから私院長は、常に鍼灸学生・免許を取って間もない人たちに、患者は最終的には「痛くても、嫌いだけど鍼治療でもするか」だからこそ鍼灸師は病気を選んではいけない。整形的なもの・自律神経関係のもの。どこに行っても治らない人を治す技術を命がけで身に着ける以外鍼灸治療では生きていけない。だからこそ究極の技術を頭でっかちなことは言わずに、修行を重ねて本物になる必要がある。
だから私の鍼灸院はこのネット社会をうまく活用して、日本全国・世界中から患者さんが来てくれる。治せば必ず患者さんは来る。薬医療が行き詰っている今、鍼治療はこれから医療の免疫療法として将来、若い人たちにも夢のある仕事だと私は確信しているんだがなぁ』

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