治療室で、院長の膝治療の見学を特別に許可された若い鍼灸師Cさん。
患者さん「階段を上るときに膝が痛くて痛くて。降りる時も痛くて。平地も足を引きずってしまうんですが、整形外科に行ってもラチがあきません。」
川井院長「膝のどこが痛い?内側?裏側?」
「内側と裏側が特に痛いです。あと膝小僧の中も。」
院長はしきりに目をつぶってポイントをとっている。
20回近く膝の3〜4センチ上くらいを何回も。
スタッフ「1つのポイントに10回あたりました。もう1つのポイントは7回あたりました。もう1つは3回あたりました。」
全部近いポイント。
院長の治療が最近また変わってきたんです。
前はラインで鍼を打っていたのに。
最近はポイント3カ所もしくは1カ所。
院長に聞くと
「イメージしてるんだよ。患者さんの階段の上り下りが映像で出てくるんだよ。
そうすると、自然に手がそこに何回も引っ張られて『そこのポイントに鍼を打ちなさい!』と指示が出る。」
鍼を刺したまま痛そうにある患者さん「鍼だけです。膝は全然痛くないです。」
そこで鍼を抜く。様子を見てもらう。
患者さん「今、痛くないです」
院長「膝関節の軽い老化現象だね。同じ治療を10回ぐらい繰り返すと後はメンテナンスであと20年は使えますよ。」
スタッフ、見学者のCさんに「とても真似はできませんよ。積み重ねて55年イメージした結果です。この治療は2〜3カ月前に始まりました。
また治療がどんどん変化して、ついていくのが大変ですよ。でも治るから患者さんは来てくれるんです。院長は患者さんを治すこと以外、何も考えていないんじゃないでしょうか。」

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