元弟子「川井先生の言いつけ通り、25年鍼専門で生きていますが、今回はちょっと堪えています。
患者さんが3分の1ほどになってしまいました。
こんな調子で、鍼専門で生きていけるのでしょうか?
今まで20年、25年と常連で可愛がっていただいた患者さんも来なくなったし、足が遠のいています。」
川井院長「どこでもそうじゃないかな?しかしこれで実力を試されているんだよ。
つまりこれであなたがダメになったならば、患者さんもなんとなく鍼に行っていただけなんだよ。
特に必要としていなかったのだよ。
だからいくら親しくても患者さんと治療師の境は守ったほうがいいね。
今一番試されている。
病院に行っても、どこに行っても治らない人を治さなければ生きていけないということだ。
これを機に、自分も進化して、癌だから治らないとか言わないで癌であろうが、筋無力症であろうが治していかないと生きていけないわけだ。
私は55年もやっているけど安心した事はないよ。
どこ行っても治らない人どうぞおいでください!いつも構えている。また、それが楽しい。」
元弟子「少し元気が出ました。もう一度気合を入れて、人生に立ち向かいます。」
川井院長「可愛がられているからといって、その人がずっと患者さんでいてくれるわけがないよ。治療師はクールで患者さんとプライベートなお付き合いはしない方がいいんじゃないかな?
治して初めて心から親しくなれる。
それでいいとおもうよ。」

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