日本一の整形外科医と料理屋で対談
整形医「私は腰のヘルニア患者の手術をしていて、患者さんから鍼で治りましたと聞かされて、どうして手術しないで治るのか医師として不思議に思っていました。今日、川井先生に鍼を打ってもらって、その一端の理由がわかったような気がしました」
整形の先生は謙虚な物腰で言った。
院長『いや、うまくいかないことも多く、簡単なぎっくり腰だと思って治療したら、どうにもこうにも治らなくて困りました』
整形医「先生もそうですか。わたしも軽い症状で簡単な手術だったと思って始めたのですが、出血が止まらなくて青くなってしまったことがありました」
2人は自分の治療体験、それも失敗に近い事例について語り合っていた。
院長『治療って、なぜ重い病気が治るのか私はよく納得できていないのですよ。私が治しているのではなく、神さま仏さまが治すもので、自分が治しているとは思えないのです』
整形医「先生もそう思いますか?私も何が何でも自分が治すんだと気負ってしまうと、たいていうまくいかないのです。これって何なんですかね?」
院長『そうした失敗があるのでそれ以来、どんなに簡単そうに見える患者さんでも甘くみないで、緊張して治療に当たることにしています』
整形医「私の夢というか構想なのですが、いつか理想的な腰専門の日本一のクリニックを開きたいと思っています。手術でも鍼でも整骨でもなんでもいい、とにかく日本一の治療院を目指すのです。その時には川井先生もどうですか、参加していただけますか?」
川井院長は少し考えてから答えた。
院長『私は自分の小さな治療院で、精一杯治療することが自分の仕事だと思っています。他へは手が回りそうにありません』
整形医「そうですか。でも患者の立場に立ってみれば、手術の方が回復が早いケースもあるでしょう。ある患者にとっては手術が難しい人がいるのも事実です。あるいは手術したものの、微妙な痛みや違和感が残る場合もあるでしょう、、、」
院長『その辺のところは、お互いに垣根をつくらず、患者によって療法の適した方を紹介する事で協力できるのではないでしょうか」
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