私は鍼灸学校を卒業して4ヶ月になります。
鍼灸学校の級友は色んな鍼灸院に勤めています。
今私の勤めている川井鍼灸院。
院長は病院で治らない人はなんでも引き受けます。
私の勤める川井鍼灸院は、手術をしたくない股関節症の人、椎間板ヘルニアの人。
そういう患者さんを院長は全て引き受けています。
治療金が普通のところより高いので、色んなところに行ってからきっと来られるのでしょう。
顔が曲がった顔面神経麻痺、耳が耳鼻咽喉科に行って「もう老化だからダメ」と言われたおばあちゃん。
院長の言う通り、20回で今は治り、全然関係ない私もいぐさで編んだ和草履をいただきました。
きっと相当嬉しかったのでしょう。
なにしろ、どこに行っても治らない人が訪れるのです。
そんな患者さんの私は助手に入って、院長が『この人は時間がかかるぞ。悪ければ悪いほど時間がかかるんだ。
鍼は魔法じゃない。』
しかし、どんな人が来ても、すごく困った顔をして途方にくれていると、こう断言します。
『20回くらいかかるけど必ず治す!』
私がある患者さんに「どうして院長は断言できるのでしょう。」
その患者さん、今がんのおじいちゃんも連れてきています。
『院長はね、自分を追い込んで、どんなことしても治してやる!それが川井鍼灸道なんだ。
だからこそ、私は癌になって途方に暮れて、あんな元気だったおじいちゃんがしょぼんとしてる。
それで川井院長に全てお任せしているんだよ。
院長はどんな病気とも戦って、どんなことをしても治すんだと日頃から前進あるのみ人間の身体は患者さんの、気持ち次第で治るようにできている。ただ時間がかかるんだよ。』と私に説明してくれました。

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