古典を重要視する日本でも有数な鍼師と川井院長との対談をスタッフが側で聞いていました。
古典を重要視する鍼の先生
「やっぱし、鍼治療で一番大事なのは脈診(みゃくしん)ですよ、腹診(ふくしん)ですよ。陰陽の調和がとれていることですよ。五臓六腑の気が充実していることですよ。」
それに耳を傾ける川井先生、ただ無言のまま。
古典の鍼の先生「私は暇なときは必ず古典の勉強をし、休みの時は研修会で講演をやっております。川井先生はたまには講演をしませんか?ぜひ、今度お話をしていただきたいのですが。」
川井院長、無言。
『・・・講演は苦手だね。臨床で疲れ果てているからエネルギーがないんだよ。それとね、講演してても聞いている人が居眠りしていたり、そんな話つまんないって顔してると、私はね少しヤクザっぽいとこがあるから馬鹿野郎この野郎になってしまうのが目に見えてるんだよ。だから本やフェイスブックで伝えてるよね。
あなたの治療の実践と私の治療の実践と、一度あなたも私を治療する、そして私もあなたを治療する。これでお互いに色んなことがわかるんじゃないですか?今度時間を作って、どこか治療室じゃないゆったりした温泉旅館で対談しながら、理屈だけじゃない、お互いに腹を割って本音で本物の勝負をしませんか?私の治療はいつも勝負のような治療なのです。』
スタッフのコメント
院長は治さなければ生きていけないという、臨床の中で感性を磨いてきた人なので難しい言葉は一切使いません。何しろ患者さんにもわかりやすくいつも説明しています。院長は患者さんでも治療師でも会っただけでその人の心・性格、その人のどこが悪いかを見抜きます。だから対談しながらも、この人は実践より理論理屈を大事にする人だな。顔色や目見て、声を聴いて全部わかってしまいます。院長は誰よりも気というものを勉強している人なのです。難しいことを言いません。ただ結果のみを追いかけている人なのです。
いくら堂々としていて理路整然と喋っても院長は見抜くんです。
政治家の偉い人でも詐欺師でもどう見抜くかわかりますか?ちょっとおかしい人は脈をとる時間が長くなります。そして院長は無言のまま目を瞑り10分経過。そして院長が目を開けて患者さんの顔をそっと見ます。患者さんは見抜かれたかなぁ?どこか悪いとこあるのかな?そんな顔をして、院長はすべてを見抜いた後、患者さんが白状するのを待ちます。患者さんは必ず今までやってきたこと、色んなことをド~っと早口で喋ります。院長は50数年、見抜く修行をしてきました。本当に感性で生きている人なのです。理論理屈は後からついてくるといつも言っています。

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