「私(スタッフR)、涙ぐんでしまいました。」
最初、息子さんに連れて来られた91歳のおじいちゃん。
ずっと下を向いたっきりで問診している私に目も合わせてくれません。
よっぽどお腹と背中が痛かったのでしょう。
ずっと病院にも行っているが痛みが取れないという。
胆嚢の癌じゃないかと調べても原因がわかりません。
点滴で強い痛み止めも使っているんですが10キロも痩せて気持ち悪くて食事もできません。
院長、脈をみて肝兪、胆兪のあたりを軽く押している。
そこに印をつけてお灸、頭のてっぺんにもお灸。
いつも腰をかけて首を修理している院長が「1番楽な姿勢でいいですよ。」と右下横向きがお腹と背中が1番楽だという。
院長は首(頸椎)の悪いところを探して鍼を4本まったく鍼が初めてだという患者さん。
「ズンズン感じるんだけど気持ちいいです。」
院長は鍼をなかなか抜こうとしません。
ある程度刺激した後、鍼を抜いて今日は終わり。
「耳も聞こえるようにしときましたよ。」
そういえば、鍼の途中から院長のマスク越しの声がしっかり聞こえていた。
お腹の激痛、背中の激痛が軽くなったんだろう。
満面の笑顔。無口のおじいちゃんが雄弁になる。
そんな顔見て若いスタッフが自然に涙が出たんでしょう。
苦痛が取れると人間は幸せ。
鍼灸の効果に若いスタッフが改めておじいちゃんと同じように喜んでいました。
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