スタッフに「あなたが出た鍼灸学校はどこ?」と院長が尋ねる。
「都内にある学校ですけど、去年いっぱいで学校が閉鎖された。」とのこと。
「あぁそれは寂しい話だなあ。そういえば私(院長)が行っていた学校も鍼灸専門の科の生徒数が満たないとか。一時は予備校まであったのになんでこういう風になってきたのかな。
鍼治療は痛いとかいうイメージがあって、患者さん曰く『色々勧めているのですが友人も鍼だけは…』
それに鍼灸師になろうという若者が少なくなり、定年退職したら鍼の学校へ行こう、という人も少なくなり。」
スタッフ「こういう状況、院長は鍼灸の未来はどう考えますか?」
「何しろ、鍼治療自体の将来性、夢は、膨大な宇宙のようなものだ。限りない可能性がある。夢がある。そういう風になるには『気』だ。どんな患者さんでも治してみせる。ハングリーになってハングリーになって、自分も気合入れ患者さんの気を動かすことだ。あまりにも理論理屈にとらわれている人達が多い。
もっと臨床を死にものぐるいでやらなければハングリーにならなければ。
魂を奮い立たせてこの人を救ってやる!という気だ。
そういう気構えでいると、ひらめきがでる。
そして手が自然に悪い所に引っ張られるようになる。
理屈ばっかり言ってないで、魂を揺さぶる。毎日を臨床を通じて積み重ねていけば患者さんは来てくれる。
50数年やっていて本当に夢のある仕事だ。自分さえその気になれば果てしなく夢が広がり宇宙の気をもらうことができる。
自分の心と体を今年こそ改革しよう。
そして本物の鍼術師になろう」と院長はスタッフに向かって新年の挨拶をしていました。

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