変形性股関節症
「いや、実に股関節の悪い患者さんが多いですね。院長は整形の先生といつも勝負してますよね」
整形の先生が「あぁ右がだいぶ悪いから早く手術しましょう。左もかなり悪くなってきた。両方一緒にやっちゃいましょう。」
そんな患者さん、当院においでになり
「時間かけて鍼でなんとかこれは治りますよ。とくに左は手術する必要はない。右も時間かけてやれば手術は必要ないんですよ。55年のキャリアの私(院長)にはよくわかる。前橋から来ている患者さんはもっと悪かったのにどんなことしても手術したくないという強い気持ちで、今2週間に1回メンテナンスに来ているけど、仕事しながら普通に歩いている。だから、医者の説得に負けないで頑張りましょう。」
その患者さんなんとあっさり手術して、2か月後に当院へ。泣きながら、
「手術するんじゃなかった。」
院長は無言。
「足が両方とも自分の足の感じじゃないんです。歩き方も忘れてしまいました。感覚が鈍くておかしいです。」
院長も“だからあんなに言ったのに”とは言わない。
「やったことはしょうがない。リハビリと鍼治療でなんとか自分の足で歩いているという感じにしましょう。今日は鼠径部も痛いのね?じゃあそれを治していきますよ。そして自分の足だという感じになるまで少々時間がかかるけど」
全然いうことを聞かなかったこの患者さん、
「院長が通っている目医者さんを紹介してもらえませんか?院長が紹介してくれるところなら安心です。」
院長は患者さんに常に言っている。
「なるべく手術はするな。鍼治療でほとんどが治るんだ。例えば急に目が閉じなくなった、耳が聞こえずらい。そんなときは専門医に行っても入院せずに、薬を貰ったり点滴した後に治療室にいらっしゃい。必ず治してやる。まず、専門の病院には行くこと。それでも治らなかったら私が治してやる」
と毎日お経のように言っています。
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