「以前、テレビで腰椎椎間板ヘルニアの患者さんを治療されていましたが、あの患者さんは元々川井先生のところの患者さんなのですか?」
院長『あれはテレビ局の意向で全くのぶっつけ本番。どんな患者さんがどのような病気で来るかも知らされていない。治らなければそのまま映像に出るし、治っても同じ。あの患者さんとは初対面で、杖をついて来られ、脈診しながら腰の椎間板ヘルニアとのこと。脈をとっている間、問診をしていて“この患者さんは鍼が効くぞ!”と直感した。
ずいぶん鍼を刺したまま動く時に痛がっていたが、抜いたとたん顔を見たらラクそうな顔をしていた。
しかし、テレビ局は本当にラクになっているのか患者さんの家まで追跡をするという。この患者さんのマンションはエレベーターがなく、4階まで杖なしでトントントントン4階まで登っていった。「今はラクです!」と爽やかな顔。
この放映が終わった後、治療室の3台ある電話は鳴りっぱなし。この患者さん、気の巡りがよく、あれからプラス9回治療室においでになり、完璧にヘルニアから来る坐骨神経痛が完治した。
あれ以来、甲状腺の治療にも来られ、お母さん・妹さん・妹さんのご主人・チック症の小学校1年生の女の子と、治ることによって縁が続くものだ。
あの時、テレビの映像でまだ痛いですと言っていたら10日間も電話は鳴り響かなかったでしょう。
そして、私の鍼人生も変わっていたでしょう』
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