ある鍼灸師の質問「私は古典に則った経絡を中心にした鍼治療をやり、日本中の研究会に出席しています。
そして、時々日本中の有名な先生の所で患者として治療受けています。
古典を中心とした鍼の先生は皆さん、脈を一生懸命みて、腹診を丁寧に行い、顔とか手足に鍼を打ち、脈の変化を何回も見直しています。
川井先生は時々脈を何分もずーっとみていることがありますが、腹診とかはあまりいたしませんね。」
川井院長「私の仲間は皆さん、脈を見たり腹診をしっかりしたり、舌の舌診をしたり、基本にのっとって治療しているよね。
今から30年位前の話かな、ある大手電機メーカーの誰でも知っている社長さんの治療をやっていた有名な鍼の先生。
川井鍼灸院の常連の患者さんが、腰痛で困っていたので、その鍼灸院に治療を受けに行ったところ腰が痛いと言った私に鍼を打っているのかな?打っていないのかな?
何も感じない鍼を打ってそのまま寝かされ、それでなかなか痛みが取れなかったため、また川井鍼灸院に来られ
「これは椎間板ヘルニアだよ!腰からお尻、足にも痛みがきているでしょう。浅い鍼じゃ治らないよね。」
その後、病院へ行ったらやっぱり椎間板ヘルニアだと診断され、十数回、鍼治療したのち「今は普通に痛みが取れたんです。あの先生の鍼はいったい何だったんですか?」と尋ねられた。
川井院長「あーあれはね、脈とかを重要視している古典の経絡治療と言う治療なんですよ。あれはあれでいいんじゃないですか?私は経絡治療もやるけど、何でも屋なんです。
どこ行っても治らない人いらっしゃい!と言っている治療家なので、鍼を1本しか打たないこともあるし浅い鍼もあるし、たくさん打つこともあるし、きた患者さんは全て、どんな病気でも治して帰そう、というのが川井式鍼術なんです。
人によって違っていいんです。私の仲間も、古典を重要視してそのような治療を行っていますよ。私は古典も重要視していますけど、どこに行っても治らない人を治すことを1番重要視しているんです。
人それぞれ考え方も違うし、治療法も違うし、それでいいんじゃないですか?
人を批判するつもりはないけど、私は独創的な治療法を川井式鍼灸術として作り出したので、逆に私の治療を不思議な治療だな!と感じる人もいるんじゃないでしょうか?治ればいいんです。」
