このコロナ騒ぎ。そして40度近くの蒸し風呂に入ってるような暑さ。
何か休みでも憂鬱な気分。
しかしなんとなく若い時のことを思い出した。
20歳、21歳のときの行きつけの『桃源』という割烹料理屋。
いつも体が冷え切って体調を壊している患者さんに「雑炊を食べなさい!」とよく言っているが、このおばあちゃんはニラ雑炊が上手だったなぁ。
本当に人情の厚い人だった。休みのたびに私を誘ってくれておいしいものをご馳走になった。ずいぶん可愛がってもらった。そんなことをふと思い出し若い頃のことを懐かしく思う。
このおばあちゃんとは休みの前、2時、3時まで政治の話、宗教の話、経済の話、文学の話、いろんな話をした。
本当に頭の良いおばあちゃんだった。
私も一生懸命話を聞き、お話をして、とても息の合ったおばあちゃんだった。
病気になって病院に入院しお花を持ってお見舞いに行ったら、あのおばあちゃんが懐かしかったのだろう、大粒の涙をこぼして喜んでくれた。もうしゃべる力もないけど、本当に嬉しそうな顔して、懐かしそうな顔していた。
そんなことをふと思い出し、この蒸し暑い日、なんだか爽やかな気持ちになった。昔を懐かしむのもいいことだな。楽しかったことを懐かしむということは心にも体にもいいことだな。
このシャツは私達女性スタッフ3人が院長の誕生日にプレゼントしたもので、院長は今日これを着て、いつもの風通しの良いテラス席でワインを飲んでいます。

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