「どういう風にしたら学校卒業したばっかりの新人は育つのでしょうか?」
院長「鍼灸学校卒業すると免許はいただいた。しかしペーパードライバーみたいなものだ。まだ何もできないことを自覚して、自分ができること、治療室内をきれいに消毒したり、掃除したり、患者さんに少しでも安心して来ていただけるような配慮ができること。スリッパをアルコール消毒したり、きれいに並べたり靴の整理をしたり、患者さんが風邪をひかないようにとしっかりタオルをかけてあげたり、いろんな気配り心配りができる。
こういうことを教えなくてもできること。そして毎日同じような日が続くなぁと思った瞬間、こういう子は終わり。
毎日一つ一つ覚えた、もうちょっと気配りが出来るように、もうちょっときちんと説明ができるように。気配り心配りの勉強がまだ足りない。日々進化して目をキラキラさせて一人暮らしは寂しい、大変だなどと思わないで、早く人間としてきちんとしたことを認められたら院長が手取り足取り教えて、それに対して純な気持ちでありがとうございます、と言える。
その積み重ねを5年10年15年やると、知らない間に人間としても治療師としても成長している。
そしてどこ行っても治らない人のお役にたつことができる。
つまりは毎日あー少し覚えた少し成長した、常に感謝し感動して、毎日同じ日が続くなんて言うほとんどの若い人たちにならないように、院長に鍛えられて鍛えられてそしてこの世の中の人のためになる人を治せる本物の鍼灸師になる。
つまりは心構えである。」
こんなことをスタッフYは、院長から教わってきた。若い頃、なんだかつまらない日々が続くなぁと思っていた私が、院長のお話を心から聞くようになり自分自身も変わった。
久しぶりに会った母親も『あなたずいぶん変わったわね。』
人間ちょっとしたきっかけで変わる。
そしてある程度できるようになっても天狗にならないで、世の中どこに行っても治らない人、苦しんでいる人がたくさんおられる。
それを考えて院長とともに、毎日を楽しみ、せっかく好きで入った鍼灸人生なんだから、心から笑って患者さんから見てもあぁ、ほんとに楽しそうにやっている。
優しい眼差しでみてくれている。
これが1番大事なことじゃないかな、と最近日々感じています。今度の後輩も私が育てられたように一生懸命恩返しで育てたいと思っています。
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