「10年も人とお話をするとき声が出ないんです。ありとあらゆることをやりました。」
院長は中学生用の鍼ですよーと言いながら首の左右に5本ずつ、鍼を刺したままバンザイをしたり肩回し。
「だいぶ堪えますねぇ」
『声が出れば良いんでしょう?結果だよね』
「私ちいさい病院を経営しているんです。今日で十数回やりましたが、だいぶ人とお話し出来るようになったので、うちの病院のどうしようもない患者さんをご紹介します」
『そのためにもあなたを完璧に治さなくちゃ』
そんな感じでどんな不況も乗り越えてきた。だから、病院に行ってもどこ行っても治らない人を治して初めて生き残れる。
今こんな風にコロナウイルスみたいな伝染性の病気があると、電車に乗るのが嫌だ、そんな理由で治療室も暇になる。しかし、どこに行っても治らない痛みや苦しみ、これだとどんなことしても患者さんはやって来る。

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