「院長は自分の鍼治療はイメージ治療だと言っていますが、どういうことでしょうか?」
『問診の時に
「私は横座りをすると股関節が痛いんです。この痛みをとってほしいんですが」と患者さんに言われると、
「じゃ、ちょっと横座りやってみて。…あぁ、そういう風に座ると痛いんだ。股関節がだいぶ固くなっているんだね」
その横座りのイメージで患者さんをうつ伏せにして、手が自然に悪いとこにイメージすると当たる。そんな訓練をを五十数年してきたから、いいピンポイントに入って患者さんが
「あぁ横座りしても痛くない!緩みました」
そんな感じなんだよ。
もう一人、
「わたし足も痺れているんですが、トイレに行くとき恥骨痛くて嫌なんです」
という女性。
「私はイメージするの難しいなぁ」
そこで院長、自分の指を出して
「どこが痛いのか、私の指で教えてくれない?…なるほど」
患者さん「ここ恥骨ですよね」
「そうですね」
治療点は恥骨の付近に鍼打つわけではなく、またも前ももに手がイメージしたとこにポイントを取る。
「どう?」「あら?全然違うとこに鍼打ってるのに、いま痛みが止まってます。トイレ行くのが苦痛だったんですが」
いつも何回も何回も患者さんに問診を重ねて、イメージができると私はそのイメージが消えないようにすっと手がピンポイントに伸びるんだよ』
院長はいつもこんな感じで患者さんのピンポイントを取って治しています。
