「鍼灸治療をやって私は30年になります。
30年、なんとか常連の患者さんに支えられて生きながらえています。
ちょっと川井先生に質問があるんですが、私は何となく生活はできているんですが、いつも心の中は不安なんです。」
川井院長「あなたは患者さんに合わせて治療しているんでしょ?患者さんが腰がちょっと疲れていて重い感じ、首肩がすごく凝っているんです。それに対して、1時間いくらという設定でやっているから患者さんの言いなりになってしまう。
それであなたが不安だと言うのでそれに対して私がお答えします。
私は時間でお金を頂くのではないのです。
5分で治療が終了する事もあります。
患者さんが『腰が痛くて、首も痛いんです、でも膝も痛いんです。』そう言う場合は『どこが1番痛くて当院にこられたんですか?』
『いろんな所に行ったけど腰の痛みが中々治らないんです。』
『じゃあ欲張らないで腰を中心にやりましょう。』
『左腰も上の方が痛くてこの半年治らないんです。』
そう言う患者さんに院長は腰と全然関係ない大腿部の前の方にツボを取りました。
患者さん『私もう、100軒近くも鍼に行ってるんですけど、腰をお願いします。』
院長無言。
『治れば言うことを聞いてくれる?治らなかったらお金はいらないよ。』決して患者さんの言いなりにはなりません。院長はいつも自分のペースです。
大腿部の前に鍼を2本。刺したまま起き上がらせ、即鍼を抜きます。『いかがですか?歩いたり物を拾ったりしてみてください。』
『痛くない!!』
ここで院長が『今の治療を説明します。あなたは股関節が長年硬くなって変形気味。
それが腰の痛みに繋がっているんですよ。』
治れば患者さんも素直に話を聞く。
『あと5回、通ってみてください。腰の痛みがしっかりとれますよ。』
こんな風に私は毎日の臨床を行なっています。
だから私は不安はありません。考えて感じて進化して、治して自信を持つ。
患者さんの言いなりにはならない。
こちらのペースでやるのが、本物の治療ではないでしょうか?」
